2025年10月1日水曜日

全日本紙飛行機選手権決勝振り返り

大変遅くなってしまいましたが、 ワタクシの備忘録も兼ねて、全日本選手権 (二宮杯) の振り返りを投稿します。

真面目に分析するのに時間がかかってしまいました。相変わらずの長文ですが、せっかくなので目を通してくださいね。



9月22、23日に全日本紙飛行機選手権 (二宮杯) 決勝が札幌のつどーむで開催されました。

ワタクシにとっては初めてのドーム開催競技です。4月に初めて長浜ドームで飛ばした経験をもとに、 ドーム競技で何が求められるのか分析し、その対応を考えてきました。

求められるもの、ワタクシにとって、それは3つをテーマとして捉えました。

・100%の投げ上げ成功率

・最高到達高度の向上

・沈下率の改善


【100% の投げ上げ成功率 】

SAL投法において、ワタクシは構えてからいろいろな注意事項を頭の中でチェックしています。

ただ、いざスタートすると、 最初の踏み出しから機体リリースまでかなり短時間なので、頭で考えていることよりも身体の動きの方が早く、 「幽体離脱」 的なリリースがちらほら発生していました。調子が良いときはあまり気にならないのですが、ちょっと工夫をしようとすると途端にこの現象が発生してしまいます。

そこで、一歩追加 (最初の踏み出しの一歩手前からスタート)することでリリースまでの時間を増やし、 十分な心の余裕を得ることで失敗確率を局限しました。


【最高到達高度の向上】

上昇時のへんちくりんな機体挙動を出来るだけ抑えて、素直に上げることが出来るよう工夫しました。「「言うは易し」で簡単なことではないのですが、 バレルロールを極力抑えることを目指しました。

後述する機体軽量化によってどちらかというと最高到達高度は下がる方向であるため、これの相殺が目標です。


【沈下率の改善】

沈下率が勝負を決めてしまうので、無理なき軽量化 (10%程度軽量化)はもちろんのこと、主翼上反角を抑え気味 (主翼下面の空気が横に逃げる成分を抑制) にしつつ、横安定のバランスを維持することを目指しました。

ただ、上反角抑制による滑空性能向上効果は1秒未満であり、ドームでないとわからないので、 本当のところは本番当日までお預け。(ドームでは1~2秒の性能差が勝敗を分けるという話もあり、1秒未満でも追及するモチベーションは自分に拍手!)

なので、ドームを目指したピーキーな設計はリスクが高いことから、屋内90点、 屋外90点程度のバランスで風の弱い早朝に特性確認を行ってきました。


上記3テーマ、 始めたころはどれも 「これ大丈夫なのか?」という感じでした。99%の成功率になったとしても、本番で1%が出てしまうかもしれないし、屋外で高度を評価する方法もないので、高くなったかどうかさっぱりわかりません。沈下率に至っては、 屋外では多少の風でも溺れてしまうので、ほとんど効果が感じられない。


とはいえ、「やることはやった」 との思い込みを武器に、本番に参戦!


1日目に調整と練習する時間を結構確保してもらえたので、普段の3倍程度投げることが出来ました。(R590は競技直前の10分練習のみで本番に臨みました。)



2日目は全身筋肉痛のスタートでしたが、 ドームに着くと、予定どおりアドレナリンがジャブジャブ出てきて筋肉痛は全く関係なし。


それにしても、今回優勝されたK明さんの投法はすさまじく、 本番が近づくにつれ、 最高到達高度が上がっていったように見えました。返りも無駄なく正確。

それに負けじと、 超アドレナリン投法をトライしたのですが、どうもワタクシにはその高さまで上げることは出来ません。

天井の梁と機体の位置関係を参考に見てみると1.5~2m弱の差があるようです。沈下率を66cm/sと仮定すると2~3秒の差になります。沈下率の改善をテーマにしてきましたが、 そもそもの効果が計算上1秒未満なので、沈下率でリカバリすることは難しそうです。

やはり高さ勝負。 しかしながら、そもそもリリース時の腕の回転速度で劣っているようです。ここに来て、お腹まわりの肉が邪魔に感じました。

(こうしている間にも、昨日のジンギスカンとこってりラーメワンがジワジワと内臓脂肪に化けて行っている。。。)



さて、本番! アドレナリン勝負です!

1投目が終わるとやはり3秒差。 予想どおりです。 見た目の高さも予想どおり。 このままジワジワ差がついちゃうのかなぁ。。。

といっても、もう作戦なし。

そして2投目。 投げは失敗なし。 定常滑空に入った機体はピクリとも動かずに静かに静かに滑空します。 神秘的な感じもします。ただ、ちょっと壁に近いかな。 多分大丈夫だと思うけど。。。

ドキドキしながら滑空を見つめていました。機体は壁面の曲線にギリギリ沿って旋回。 何とか回避できるかと思った瞬間、 「カーン!」。 最後の壁の柱に激突し、ハラハラと落ちてきました。


「おわた。。。」


2投目にして優勝争いから脱落。 この時のタイムが23秒なので、順位は相当下がりそう。

3投目以降はそれでも平常心を装って、 全力で競技を続けた結果、 2位までリカバリすることが出来ました。(ヨカッタ、ヨカッタ)



優勝者のK明さんの5投平均値は45秒。 私の2投目を除いたタラレバ平均値は43秒。 やはり1フライトあたり2秒の差がありました。

つまり、2投目の壁激突がなかったとしても、 敵わなかったということです。

完敗じゃぁぁぁ。 そして脱帽。


さて、今回の私の総括。 何が出来て何が出来なかったのか?

この分析には悩みました。 いや、悩み続けています。


【 100% の投げ上げ成功率】

これは達成


【最高到達高度の向上】

これは相対的に未達。 1.5~2m弱の差を詰めることが出来ませんでした。


【沈下率の改善】

ここが微妙。

前述のとおり、 高度差で2~3秒の差が生まれます。 平均の差が2秒であったことを考えると、 沈下率の改善効果は無かったと考えるのが妥当でしょう。

一方で、そもそもの効果が1秒未満 (0.5~0.6秒) だったので、平均の差が3秒は離れていなかったことから、想定どおりの効果があったようにも考えられます。

微妙すぎる。 この先どうしよう。。。


家に帰って考えていると、 ドームで比較チャレンジを忘れていたことに気が付きました。(今更ながら)

自分の屋外機体と比較してみたかった。 せっかく持って行ったのに。 すっかりくっきり忘れていた。。。

止む無く、チャット GPTと長時間会話を繰り返して、会話の精度を上げていくと、はやり上反角を抑えることは室内滑空において効果がありそうだとの結論になりました。(ただ、チャット君は上反角は5°以下が良いというやりすぎな考えを最後まで曲げなかった。。。)

 屋外用と屋内用2種類を継続して育てていくべきか。。。

効果と作業量を考えると割に合わない感じもします。悩んじゃうな。。。

ってことで、11月の四日市ドームで再度確認したいと思いだしました。


まぁ、普通に考えると、チマチマした工夫と努力よりも、 獲得高度を上げることに専念した方が確実ですね。2m以上高度を上げるためには、5%弱の初速増加が必要。なんか、 出来そうな感じもしますが、最速150km/hのプロ野球投手が158km/hを出せるようになるのは簡単なもんじゃない、ということを考えると、 先行きは暗いかなぁ。

でも、根拠はないが出来そうな気もする。。。

来年に向けて、 妄想が広がります!


所感;

九州勢の上昇パターンはきれいでした。 ロールを使わず素直な上昇からの高度ロスのないスムーズな返り。さすがの 「薩摩返し」 でしたね。

やはり地域によって少しずつ特徴が出ていたところを感じられたのがとても有意義でした。少し参考にさせてもらいたいなぁ。

そして、 北海道勢のみなさん、 倶楽部原っぱのみなさん、 段取りからスムーズな進行まで、 本当にありがとうございました。

みなさまのおかげで、 たっぷり楽しむことができました。 そしてなかなか経験できないドームでのフライトを堪能することが出来ました。 感謝、感謝です。



そして、最後。

ドーム内の高い空域をピクリとも揺れずにゆったり滑空する紙飛行機の姿は、「天空に舞う妖精」 のように感じました。いくつもの妖精たちがドーム内上空で静かに遊んでいるようでした。

来年の機体は、この印象をもとにニックネームを付けよう!





2025年8月30日土曜日

炎天下の記録会

 夏場の週末は、多摩川河川敷「二子玉川緑地運動場」で練習しています。


早朝から野球やサッカーが始まるまでの2時間程度の集中練習。今日もいつものメンバが集まりました。

いつもは思い思いに飛ばしているのですが、今日は久しぶりに記録会を行うことになりました。


記録会の開始時間がちょっと遅かったので、野球場側の準備が始まってしまい、8回で終了です。

しかし、あっちぃ~。。。





2025年8月17日日曜日

決勝向け機体

 すっかりブログ更新が滞っていました。久しぶりにこのブログを開いてみたら、長浜ドームでの飛行会で得られた知見や気づき事項を書き留めておくことも忘れていたようです。(自分のメモにはしっかり残っているんですけど)


長浜ドームでの経験を踏まえて、やっと全日本紙飛行機選手権大会(二宮杯)決勝で飛ばす機体を確定させて、製作に入りました。間に合うかな?




長浜ドームでどのような知見を得たか、簡単にまとめると、以下の2点に集約されます。
  • 他のパイロットたちのグライドと比較して沈下率が大きい。
  • 軽量化のために機首を長くした機体は獲得高度が若干下がり、返り動作が緩慢になった。

特に沈下率については、ドームではどうしようもない(ラッキーハプニングは発生しない)ということで、大きな課題として認識しました。

そのような知見から、ドーム用機体は次のような方針でトライアンドエラーを開始しました。
  • 軽量化は返り動作が緩慢にならない範囲とする。⇒機首延長は過去実績範囲内
  • 抵抗は増やさずに揚力を増す。⇒主翼上反角を浅くする

主翼上反角を浅くすることで滑空抵抗を増やすことなく見做し揚力を上げることを狙います。翼幅制限があるので、投影面積は変わりませんが、下面側の流れにおいて空気が翼端側に流れる(逃げていく)成分を抑えていきます。



ただし、大きな壁というか、闇があります。それは、屋外フライトでは屋内性能を確認できないということです。
もともと、上反角は屋外フライトでの安定性やリカバリ性能を重視して決めてきているので、上反角を浅くすると屋外では途端に「溺れる」ような滑空になってしまいます。屋内環境に近い条件で確認ができるのは、日の出直前の完全無風状態のときのみです。そんな好条件はこの季節ほとんどありません。空気が動いている条件下では全く良くわからず、圧倒的に屋外用機体の方が滑空性能が良いのです。

それでも、練習や確認は屋外でしかできないので、少しずつ上反角を深く(0.5~1°刻み)しながら屋外用機体と比較しながら風速1m/s以下の時に特性を確認しました。また、低上反角機体が見せる「溺れる」ような挙動を改善するために、Tail Boomを短くすることでロール/ピッチのバランス効果も併せて確認していきました。
上反角バリエーションは4ケース、Boom長さは3ケース。
(組み合わせが多くなって、ホントに苦しく、迷子になりそう。。。)

そしてやっと、風速1~2m/sの範囲では屋外機とそれほど性能が変わらないドーム用機体の諸元を見つけました(決めつけました)。Tail Boomを短くしたことで、機体質量も約1割減となりました。


完成したのはまだ1機。あまり時間もないので、主翼のみを新造した改修機も併せて数をそろえることになりそうです。

がんばれ! 自分。

(でも、おおきな勘違いをしていたらどうしよう。。。 近所に大きなドームがあればなぁ。)
















2025年4月5日土曜日

ドーム飛行会準備

明日は長浜ドーム。初めてのドームフライトです。

シコシコ準備をしています。とにかく初めてなので、軽量化の効果とか、最適と思われる重心位置の違いとか、いろいろ確認してみたいことがあります。準備しているのは、軽量機体です。といっても機首長さを30mmから55mmに延長しただけですが、全機総重量で5グラム以上軽くなりました。



屋外フライトとドームフライトとで、主翼と尾翼は変えずにBodyだけ交換するというコンセプトではあるのですが、そんなに上手くいくかどうか?

ノーズが長くなった分、機首側面積がかなり大きくなりました。(最初からわかっていたことではありますが)。回頭性能がかなり低下しそう。 


【屋外用Body】


【ドーム用Body】


無風な屋外で何度か試験飛行してみたのですが、はやり滑空は遅くなって沈下率も向上するような感じがします。重量の平方根で効くようなので、2秒程度の向上かな?

一方で、投げ上げ時の到達高度が低くなってしまいました。慣性力が小さくなったので、抵抗による速度低下が大きいですね。投げ出し時の運動エネルギーに対するロスエネルギーが質量変化の平方根で増えるとしたら、結局トータルでのタイムは変わらなそうな気がしてきました。

でも本当なのかどうか、試してみたいですねぇ。ワクワクしています。

さらに、ノーズが長くなったことによる回頭性の低下が気になります。ドームでは乱れた気流の中を飛行するわけではないので、滑空中の回頭性能低下はあまり問題にならないかもしれませんが、懸念は「返り」性能です。 スムーズに滑空姿勢に入れるか?というところです。

今まで、 回頭性能を重視して機首を短くしてきた経緯もあり、真逆な方針転換に戸惑いが強いです。 見た目はともかく、もう少し側面積は減らせるので、改善余地はありますが、まずはこのBodyでどのように特性が変わるのか、確認してみるのが楽しみです!

さぁ、持ち物準備!


2025年3月20日木曜日

新しいコンテナケース!

どうもサボり気味で、 久しぶりの投稿です。

今年に入ってから、紙飛行機の設計を大きく変更して来たのですが、その結果として従前のコンテナケースには入らなくなってしまいました(分かっていたことですが)。

普段の練習エリアには車で行くのでコンテナケースが無くても何とか騙しだまし過ごしてきましたが、遠征のことも考えて、少しずつ準備してきました。

実は、まだ7割くらいの完成度なんですが、時間切れでもあり、遠征も近づいてきたのでとりあえず運べるところまでは完成させました。


ベースとなるコンテナはコレ。


結構大きめのケースなんですが、新幹線の荷物棚にも入れることができるサイズです。
内寸は、541L×371W×210Hであり、内部を2層構造にするとハンドランチ機(450W)が最大18機格納できるレイアウト設計としました。

でも、1階部分だけでヘトヘト。
嫌気がさしてしまったので、2回部分はR590機体を3機格納するレイアウトにしました。


その1階部分が本日やっとできました。この時点で完成度7割です。是非、紹介させてください。紙飛行機はいつものとおり、分割収納方式です。


まずは主翼スタンド。同じ形をいくつも作るのって、苦痛ですよね。


そしてこちらはBodyホルダ。設計通りに正確に切り出して組み立てるのですが、素材の厚みにバラつきが大きく、組みあがりの寸法は設計よりも少し大きくなってしまいます。

そのため、実寸を測定して、図面に反映しなおして、レイアウトを調整していくのですが、これも面倒くさい。なのでモチベーションが続かず、進捗が悪いのです。紙飛行機をいじっているほうがナンボか楽しい。

これをベースとなる板に貼り付け、周囲を枠で囲って箱型にします。


なぜ、箱型にするかっていうと、この上にツールボックスをつけるのです。このツールボックス兼フタはマグネットシートで接合しています。

飛行機で荷物を預けた際に、フタが外れて中の機体がグチャグチャにならないように磁力の強いマグネットシートを使ったのですが、普段使いでは、フタを外すのが硬くて一苦労。ですので、とりあえずマグネットシート面にマスキングテープを貼って磁力を弱くしました。(あくまで応急のつもりですが、このままになりそう。。。)


現地で組みあげた機体を保持しておくのが、この機体スタンド。コンテナケースのふちに引っ掛ける金具をつけています。


そして、コレ。
なんだかわかりますか?
いろいろ考えたのですが、これしか思いつかなかった。竹串の林。。。

答えは後ほど。。。


これらのパーツをケースの中に取り付けていきます。
ギリギリ入った!



試しに、1機格納してみます。


うん、入った入った!
先ほどの竹串の林。実は分解したY尾翼ユニットのセンタフレームを突き刺して固定するためのものでした。

さらに翼幅450mmの機体、360mmの機体をいくつか格納してみました。

ケースの周囲には2階用のプレートを支える柱を貼り付けています。上手くはまったので、ちょっとうれしい。。。



さらにケース外側に持ち運び用のハンドル(ショルダーストラップにもなる)をつけて、一応使えるようになりました!!

1階部分しか出来ていないけど、かなりウレシイ。

その2階部分ですが、まだこんな感じ。

これからR590用のホルダを取り付けます。このボードは交換可能なように考えており、2枚目のボードは翼幅360mmの機体を2機、ほぼ組み立て済状態で収納できるようにする予定です。

ひとまず、この状態で木村杯に参戦してみよう!


2025年1月26日日曜日

ブンブン丸3号

 今週末は2日とも強風でした。機体のテストはあきらめて、「投げ」の練習が中心となりましたが、タイマーを8秒ぐらいに設定しても、着地するまでに100メートル以上流されてしまう状況でした。

なので、久しぶりに「ブンブン丸」を取り出して、シャドゥトレーニング。晴れた田んぼの真ん中でシャドゥトレーニングっていうのもなぁ。

画像はブンブン丸3号です。



イメージアップの練習には、なかなか良い感じです。
ブンブン振り回して、ストレス発散!!


2025年1月25日土曜日

おかえり!

 おかえり!

武蔵野中央公園でロストした機体が戻ってきました。調べてみたら、2024年4月の予選でロストした機体のようです。約9か月ぶりに戻ってきたことになります。


見つけてくれた方、届けてくれた方、保管してくれていた方、ワタクシのところまでハンドキャリーしてくれた方、皆様の暖かい心遣いのおかげで9か月ぶりに戻ってきたわけです。本当にありがたく思います。

残念ながら、相当の風雨に晒されたようで、変形は激しいのですが、バラストは再利用できそうなので、さっそく取り出しました。

2025年1月3日金曜日

新型機開発(4)

まだ、ブログ作成は追いついていません。この投稿も昨年のネタです。(昨年のやり残しの消化はモチベーションがイマイチ。。。)

【量産初号機】

思いつく主要な試作確認は出来たので、そろそろ図面 FIX に入ります。 まだ追加確認したい部分は山ほどありますが、 機体の主要諸元は見えてきたので、後は量産しながらマイナーチェンジを重ねていきます。

ところで、 「量産」とは何?

基本手作業でコツコツ製作していくので 「量産」 といっても個別生産と何も変わらないのですが、一部の部品はまとめ印刷、まとめ製作が出来るので、すきま時間で前倒しで準備しておけることがメリットであり、ワタクシの「量産」の定義です。

といってもワタクシの場合、 どんなに頑張っても2機/1か月のペースなので、たかが知れています。 従って今から量産に入らないとシーズン開始までに5機揃わないのです。 その途中の練習でロストしたらもう大変!




ZEROです。



V尾翼の部分はあらかじめスタブチルトを付けておくのですが、治具で角度設定することにしました。


正面から見ると、こんな感じの角度です。10°設定なのですが、ちょっと大きすぎるので、接着剤が完全硬化する前に、少し手作業で戻します。この治具も作りかえないと。。。


ウェポンベイならぬ、バラストベイも少し改良し、錘の投下がスムーズになるようにしました。



主翼前縁はこんな感じ。

スーパー前もっこり、そして前縁は翼弦の2%に相当するR1.5の丸みを付けました。Φ3の竹ひご(料理用のクシ)を型にしてRを付けたのですが、結構面倒くさかったです。



全体組立した結果のV尾翼のチルトはこんな感じ。ラダーは殆ど切っていません。




そして、期待を胸にフィールドで初期調整。

年末の飛ばし納めはこの機体。




そして、飛ばしてみた結果。。。



飛びました。滑空しました。でも。。。

なぜか上昇しにくい。全力発航してもちょうどよいループが得られない。滑空速度も心なしか、少し早い感じがします。


おかしいなぁ。抜群の上昇性能が出る翼型なんだけどなぁ。妄想の中ではふんわりふわふわ滑空のはずなんだけどなぁ。

ちょっと、しょんぼり。。。


2024年の飛ばし納めはこんなもんか。。。と片付け始める前にちょっと主翼の取り付け角度を確認してみました。(下の画像は、帰宅後に改めて確認した結果。背景は気にしないでね。)


Bodyの下面、Boomのラインと比較して著しく前縁が下がっているように見えます。左翼も右翼も同じように下がっています。これでは適切な迎角が得られない。
主翼だけで見てみると、かなりマイナス迎角になっています。

なぜだろう?

主翼取り付け部の図面は変えていないのに。。。

うーんと考えた結果、チョンボに気が付きました。

翼型を変えた際、下面のふくらみを抑えたのですが、その結果として翼自身が前かがみになりました。それに気づかずに従来のインタフェースで接着したことで、主翼前縁が下がってしまったことが原因であることに気が付きました。

設計チョンボだっ!


主翼取り付け部をアセトンで溶かして、インタフェース部の交換取り付けを考えましたが、ちょっと面倒くさかったので、対処療法としてガスレンジであぶりつつ、主翼をねじり上げて平行に矯正しました。これでだめなら、インタフェース部の取り換えか、主翼の作り直しだ。。。


年末作業はここでおしまい。

年明け後に矯正後のグライド確認をします。(うーん、早く試したい!)


こんな感じで、まだまだ量産機というにはほど遠い状況。量産を宣言するのが早かったかな?


ところで、機体格納ケースですが、全く進んでいません。 コンテナケースを購入しただけ。 その中のレイアウトも決まっていないし、 各種ホルダ形状も決まっていない。 頭のなかのイメージにあるだけ。 憂鬱だなぁ。。。

従来ケースには収まらないので、持ち運びはとても不便です。 シーズンが始まる前までには何とかしないと。。。

ということで、正月は機体ホルダをシコシコ作り出しました。

モチベーションが。。。