2019年11月30日土曜日

フラットなアンダーキャンバー

本日2つ目の投稿です。

フラットなアンダーキャンバー機体、主翼を作り直して改めてテストフライトを行いました。結果レポートです。


主翼裏打ちはこんな感じ。下の標準機と比較すると下面裏打ちがかなり後縁まで伸ばしています。そのおかげで主翼だけで2グラム弱も重くなってしまいました。
 これは今までの標準機。


発航時の伸びは期待どおり。
前回の主翼は「ぬーっ」という感じで伸びていきましたが、今回作り直した主翼は「すいーん」という感じで伸びる感じ。
返りの時点まで速度を残しています。もう少しダウンを入れても良いかも。

滑空時の伸びも良い感じがします。しっかり揚力が出ているような感じ。
かなり、自己満足的な表現ですが。。。

ただし、やはり滑空速度は早いので、従来の翼型の機体ほどふわふわ感はありません。
少し風が出てきたので、大きな画像を撮ろうと思っても、どんどん風下に流されてしまいます。

テストフライトの結果としては、
アンダーキャンバーを少しフラット気味にしたことで、発航時、滑空時ともに伸びが出るように感じます。
頭の中で事前に描いていた想像よりは半分ぐらいの効果ですが。

あとは、もう少しふわふわ感が出るような滑空だったら良いのだけれど。そのためにはやはり軽量化が課題。主翼の上面キャンバーはもう少し前縁側をモッコリさせた方が良いかもしれません。

もう少し飛ばしこんでみます。


SALにチャレンジ

今日は2回に分けて投稿します。

まずは一つ目の話題。
ちょっとだけ興味が湧いてきたので、オーバハンド機を改造して、なんちゃってSAL機を
作ってみました。
左翼端に指を掛けるペグは、紙を巻いた円柱にしました。

Y尾翼。なんでSALの皆さんはT尾翼にしないでY尾翼にするのかイマイチ理解していないのですが、まずは人の真似から。
右尾翼だけ起こしても良いような気がしています。

完成したSAL機の全景です。
尾翼部分が大きくなったこともあり、かなり機首側に錘を追加しました。

さてと、さっそくテストフライトにやってきました。
今日はとっても寒く、田んぼは凍っていました。シャリシャリです。

先日飛ばさせてもらったバルサ機のSALとは違って、紙飛行機だとペグ回りの翼端がすごく華奢です。ペコペコぺろぺろ。
上手い補強方法を考えないと。

そして、発航。
クルっと一回転投げではなく、その場で腕を振りぬく方法で投げました。
指に引っかかるのが怖くて、あまり綺麗に投げられません。

それでも、こんな感じで飛びました。
日の出直後の金色の光を浴びて、輝いています。

とりあえず、飛んでよかった。
それでも、おっかなびっくり投法です。

滑空性能は、オーバハンド機に比較すると、伸びがイマイチのような感じ。まだ調整のコツが掴めていないからかなぁ?

慣れてくると、だんだんと発航時高度がとれるようになりました。

SALだと、肩への負担がほとんどないので、投げる時の苦痛が全く違います。

SALは
ちょっと  ラクチン。
それなりに 爽快。
かなり   楽しい。
とっても  気になる。
ものずごく ハマりそう。

でも、オーバハンド機の練習時間が減っちゃうね。

2019年11月21日木曜日

あとちょっとが進まない。

ワタクシも性能向上目指して翼型の工夫をしております。
アンダーキャンバーを少しフラットにしてみてその効果を試そうとしています。

その試作機、ここまで完成したものの、あとちょっとがなかなか進みません。


この写真は、従来機の翼型です。
アンダーキャンバーに注目してください。翼弦1/3あたりから急激に深くえぐれるような断面です。この形状がどうも抵抗を増やしたり、揚力を減らしたりするような気がしています。


今回の試作翼型はコレ。
アンダーキャンバーのえぐれ深さをフラットにしてみました。
この形状を維持するために、前縁から60%位のところに追加の桁を入れています。
作るのは面倒だし、重くなるし。。。


でも、それ以上の性能向上を期待してます。
ワタクシの中の妄想では、既にすごいことになっています。早く実際にテストフライトしてみたい。
でも、あとちょっとのところで作業停滞。
なかなかその先に進みません。週末までには完成させたいけど。。。

その週末。雨なんだよな。。。

2019年11月17日日曜日

ひとり練習

今日はFUJI CUPに参加予定でした。
昨日に続き、今日も抜けるような青空でほぼ無風。それほど寒くもなくて、絶好の紙飛行機日和です。FUJI CUPもハイレベルな戦いになるんだろうな。。。

でも、用があって参加できなくなってしまったので、朝のうちにいつもの場所でひとり練習。
本当にきれいな青空の中、短時間ではありますが、テストフライトを重ねました。

サーマルも殆ど出ていないので、ほぼ発航したエリアに戻ってきます。

日差しもまぶしくて、気持ちが良い朝です。

上手く調整が出てきて来ると、綺麗に上がり出します。
今試している、新投法で「ビシュッ!」


富士山とのツーショット。
このエリアは、富士山に高圧線がかかってしまうのが残念です。


しっかり肩甲骨を合わせて、から~の~~。。。
「ビシュッ!」


 機体を替えて、飛ばします。
この機体はクセが強かったので、最近の競技には出場していませんでした。
このクセは、今も健在。
発航時、どうも右に流れる。。。


つい、ハンドランチ姿勢で右に流れるのを防止しようとしてしまうのですが、これをやるとまた自分自身に変なクセがついてしまうので、尾翼を微妙にいじりながら調整。


旋回半径に影響を与えないように、上昇調整を行うのは至難の業ですよね。
どうしても、旋回半径とか、ピッチ安定に影響がでちゃう。

返りに失敗すると、ピッチング動作。なかなか収まりません。

それでも、何とか上昇時のクセを抑えてそれなりの滑空性能を確保することが出来ました。こういった調整ができるのは、ほぼ無風条件だからですね。
実にありがたい環境です。


いや、もう時間だ。
もっともっと飛ばしていたいけど、次の予定がありますので。。。


2019年11月16日土曜日

まったりと飛行機日和

今日は殆ど無風の晴天。
絶好の紙飛行機日和です。

こんな感じでふーわふわ。。。
季節外れのひまわり飛行隊。

昨日、今年のひまわり飛行隊の最終号機が完成。
特に何も新しい工夫はしておらず、今までの機体の増産です。


色々と試してみたいこと、チャレンジしてみたいことはありますが、試作している時間があるかどうか。。。
こういった悩みも楽しいものです。



木村杯5連覇の石山機とランデブー。
左が石山機。右がワタクシ。
石山さんの機体は「シュィーン!!」という音を残して、高くまで上がります。

ワタクシも、最近ハンドランチの感覚が少し回復してきたような気がします。
この感覚を大事にして、失わないように。。。

明日、FUJI CUPとのことですが、ワタクシは参加できません。
ハンドランチの皆さん。頑張ってくださいね。

さーて、次は何作ろうかな?










2019年11月11日月曜日

ドジョウ狙い失敗! 木村杯

先週の全日本に続き、今日は木村杯。
台風の影響で延期されていたため、予備日の本日開催することとなりました。
天気はとても良く、サーマルもたくさん出そうです。

みなさん、肩慣らしと機体調整に一生懸命です。

ワタクシも、機体調整とハンドランチのクセの修正に余念がありません。
練習だとリラックスして投げられるので、よく飛ぶんですよね。
競技開始前までに、2機ロストしてしまいました。(そのうち1機は競技終了後に近くの親切な住人に届けてもらいました。)

今回の機体は、コレ。

秋の時期しか飛ばせない秋バージョンと、翼幅395mmの大型機です。
ワタクシの大型機は絶滅したものと思っていましたが、家にある機体残骸を整理していたら、ほぼ新品の機体が出てきたので、急遽参戦させます。

開会式が始まります。
公園内に広く散らばっていた参加者がパラパラ集まりだしました。

木村杯は、日大の学生さんが主催してくれます。鳥人間コンテストで学生記録を更新したチームです。

さて、競技開始。
ここからが、ワタクシの反省です。


気象条件が良いために、サーマルが時々出てくれます。
今日のワタクシの作戦は、2匹目のドジョウ狙い。
ワタクシは今一つサーマル発生状況を見極められないので、他のランチャーとの差が出やすいのが弱点。この弱点克服のため、他のランチャーのフライト具合を見て、同じサーマルに載せるという、「柳の下の2匹目のドジョウ」狙いです。

ところが、木村杯でのこの作戦には大きな落とし穴がありました。
「あっ、あの機体、良く浮いている!」
と思っても、直ぐに発航できません。
日大の学生さんが計測員になるのですが、人数が少なく、そのタイミングで計測可能なフリーの学生さんがいないことが多いのです。
手の空いてそうな学生さんを見つけて、「それっ!」と投げる頃には、サーマルはどこかに行ってしまっています。
サーマルに見放された機体は、スルスルと降りてきてしまいます。

みなさん、見えないサーマルを感じて、思いっきり投げています。

これ、踊っているのではありません。投げた直後です。
「念」も一緒に打ち上げていますね。

そんなこんなで、ワタクシの成績はダメダメでした。
やっぱり、2匹目のドジョウ狙いじゃだめですね。大きな1匹目を自分で探さないと。。。

そんな中、圧倒的な強さを見せてくれたのは、I山さん。
見事にサーマルを読み切って、正確にサーマルの中に機体を投げ込んで、なんと4連続MAX。圧倒的な強さで、木村杯5連覇です。
まったく、かないません。脱帽。

表彰式。後ろ姿ですみません。
ワタクシもこの中に入りたかったな。。。

反省点は、人頼みのサーマル読み。
自分で見つけられるようにならなくては。。。
でも、どーしたら、この感覚を磨くことが出来るんだろうか?
ただ、漠然と練習しててもダメですね。
来年はサーマルハンティングキャンペーンでもやろうかな?

トンビを飼いならして常に上空を飛ばしておくとか、偵察機を投げてから競技用機体を発航するとか。。。
呼び出し方式の競技に参加するとか。。。
セコイな。。。

ちなみに、唯一の大型機は、競技終了後の遊びの際、サーマルに乗って視界没。
なんてこった。。。

2019年11月3日日曜日

なんと優勝!全日本紙飛行機選手権大会決勝(2日目)

全日本紙飛行機選手権大会決勝の2日目。

東先生と二宮先生。

現在の紙飛行機の文化は、二宮先生の長年のご尽力により育て上げてもらったものです。本当に感謝します。

開会式が始まります。
いつも、皆さん感じていますが、
1日目の競技は、開会式の前に始まり、表彰式まで終わっています。
不思議ですね。

開会式が終わると、直ぐに競技開始です。
本日はいろいろな規定機種の競技があります。






さて、それではワタクシの心の中の葛藤です。
規定5のRacer590ハンドランチです。
Racer590は垂直尾翼が小さく、ちょっとした投げミスが大きな失敗につながる難しい機体です。ワタクシは3機の機体でエントリ。

ワタクシのハンドランチのイメージは、今日も「バレーボールのアタック」。とにかく、ひどい失投だけは避けたい。

今日は曇りがちで空気も冷たく、風も少し吹いています。こんな日はサーマルも出にくいかもしれません。それだけに、一回の失投は大きく成績に響く状況です。

競技開始からしばらく、誰も飛ばしません。冷たい空気が入ってきていることもあって、皆さん様子見です。その間、カタパルトのスチレン機は高々度をねらって、見事な滑空を見せてくれいます。地表付近では冷たい空気でも、結構高い高度にはサーマルがあるようです。

1投目。
と、暑い雲の間から少し太陽が覗き出しました。これから少し地面が温まるかな?
しばらくすると、モワモワ感が出てきました。上空ではカタパルト機がゆったりとんでいます。
(これはチャンスかな?)
1投目は力まないように軽めに投げて、それなりのタイムからスタートすることを今日の作戦に考えていましたが、直前の練習では結構いい感じで飛ばすことが出来たので、ちょっと作戦変更。フルランチで行きます。

「行きまーすっ!」
バレーボールのイメージは忘れないようにしつつ、また肩甲骨を最初にしっかり合わせることを意識しながら、
「フンガーッ!!」
返りのパターンも素直に滑空に入りました。そこの空気は。。。
ほんわか空気。
ゆらゆら、まったり滑空を開始しました。これは超ラッキー!
結果は何とMAX!
一投目から、好調なスタートです。作戦変更して良かった。

2投目。
同じような気流の状況を感じて、同じように失敗せずに投げ上げることが出来たのですが、これは読み間違えたみたい。
それでも、25秒。
まぁ、いい感じかな。

本当に好条件だったのは、一投目あたりだけで、その後はなかなか良い条件は巡ってきません。ズブズブ沈む機体たちを見て、多くのランチャーは飛ばすのをためらっています。

3投目。
1投目が良かった場合、大体、この3投目で失敗するケースが多い。ここは落ち着いて少し軽めに投げて、正確性を求めるべきか。。。

いやいや、思いっきりやろうよ!(心の声)

そだね。じゃぁ。「そりゃーッ!」
結果、29秒。いいじゃん。いいじゃん!

4投目。
ここからまた様子見。空気が冷たい。
でも、残り15分のアナウンスを聞いて、再び焦燥感が出てくる。
早めに4投目を投げておいて、5投目で粘ろう。
この焦りが良くなかった。
結果は17秒。スルスルと降りてきてしまった。もうちょっと粘った方がよかったかな?

5投目。
残り時間は7分。もう多くのランチャーは規定回数飛ばし終わっており、残りは数名。K川さんが、勇敢にも最後の発射。返りが綺麗に決まり、高々度から滑空に入ります。流石の読みですね。きれいにサーマルに乗っています。
(今、サーマルあるんだ。まったく分からないや。)

「私も続けて行きまーっす!」
柳の下に2匹目のドジョウはいるか?

「とりゃーっ!」
今日は大きなハンドランチの失敗がなく、それなりの高度で滑空に入ることができました。さて、ドジョウは。。。。

いました!
小っちゃいのが。。。
記録は32秒。

全て終わってみると。。。
なんと、恐れながら、ワタクシが優勝という栄誉を頂きました!!


これは嬉しい!
この規定機種で優勝できるなんて。


ニンマリ。ニコニコ。

Racer590で過去最高のタイムでした。

頂いたトロフィー!

家にもどって、賞状とトロフィーをテーブルの横に置きながら、美味しくビールを頂きました。

とっても、中身の濃い2日間でした。
遠路から遥々参加いただいた皆さん。お話ができて本当に嬉しかったです。
そして、関係者の方々の細かい気配りのもと、楽しい時間を過ごさせて頂きました。

来年も頑張ろッ!
ケント紙もたくさん買ったし。