私のハンドランチ機を皆さんに見てもらうと、水平尾翼が大きいという評価を頂くことが多いです。確かに皆さんの機体と比較させてもらうと相対的に水平尾翼容積が大きいようです。
水平尾翼容積を大きくすると、重心を後ろに持っていくことができて、尾翼が発生する揚力を期待しやすくなることが判っており、安定感が増すことをメリットとして考えています。一方では機首錘の増大を招いて機体質量が増えること、後部胴体への荷重が増えるため、墜落時に胴体損傷が発生するリスクが高まることがデメリットでもありました。
過去の機体を含めて調べてみました。
結果、それぞれの最終設計で、次のとおりでした。
FC70 SNIPER : 0.98
FC72 INSPIRE : 1.00
FC73 WIZARD : 0.95
FC75 SPENCER : 0.97
FC77 WINDOM : 0.95
こうしてみてみると、現在の主力機の水平尾翼容積は、歴代で最小となっています。意図的に最小に設定したものではないのですが、主翼幅拡大による全体質量の増加を抑制するすることを優先させたために、結果的に最小の水平尾翼容積になりました。
現在の主力機については、水平尾翼容積を変更する必要性を感じていなかったのですが、先日、水平尾翼を大幅に大きくした石山さんのテスト機体のフライト性能大幅向上が、水平尾翼を大きくしてみようという動機づけになりました。
石山さんのテスト機体は上昇からの返りにロスがなく、とても効率的なマヌーバと再現性が魅力でした。何度も飛ばさせてもらったので、自分の機体との差を身体が覚えています。また、水平尾翼容積が大きくなったことで、ピッチ姿勢が安定し、抜群の性能向上を実現していました。
そういう訳で、WINDOMの水平尾翼を拡大してみることにしました。先日、8号機の胴体が損傷したので、この機体でテストすることにしました。
中央部の翼弦長は変えずに、翼端部の翼弦長を大きくしました。垂直尾翼も引きずられて大きくなりました。
以下は、多分11号機になる分の尾翼を先行して作ったものです。
このサイズで、水平尾翼容積は1.00になります。
尾翼を重ねてみました。拡大した部分が分かると思います。
一応、オプションとして、さらに拡大するケースを想定して、テールモーメントアームを伸ばすための胴体延長(挿抜式後部四角胴体を少し延長)の準備もしています。
でも、最初は水平尾翼だけの変更でその効果を試してみます。
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
ということで、さっそく水平尾翼大型化のための交換を行います。
損傷した胴体と水平尾翼を交換します。
テープを剥がして挿抜式胴体を外して、新しい胴体に尾翼を取り付けて。。。。
あっという間に交換完了しました。
(実際には重心再調整したり、接着硬化の間にご飯食べたりして、結構時間をかけてしまいましたが。)
交換後、尾翼は少しずんぐりした格好になりました。
早く飛ばしたーいっ!
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