2015年9月29日火曜日

紙テープ工房

二宮杯自由設計機種の機体規格に規定された以下の表現には頭を抱えていました。

「機体を構成する用紙はAOZORAケントのみとし他の材料の使用は不可とする。」

私の機体は紙テープを必要とします。

もし、紙テープの使用が認められなかった場合は、キャリングケースを含めて、大幅な設計見直しが必要になります。

悩みました。
迷いました。
考えました。

で、その対策として。。。。

紙テープを作ることにしました!

どぉ?
すごいでしょ。発想の転換です。

テープの基材となる紙をAOZORAケントにします。
早速実験してみました。AOZORAケントと同じ品質と言われるAGケントを使って試します。

AGケントの切れ端を10mm幅でカットして、これを基材にします。
しかし、紙が厚いので必ずしも紙テープには適合しません。基材となる紙はもっと薄くないと。。。

そこで、先ほど切り出したケント紙を水に漬けておきます。十分に時間をかけて、たっぷり水分を吸わせます。水に漬けた時間は、会社に行く前に漬けて、帰宅後に取り出したので、半日強ぐらいかな。


取り出したケント紙を三枚おろしにします。(魚屋さんみたい)
丁寧に、ていねいに。。。

上手におろせました。




そして、粘着剤はコレ。
ホームセンタで見つけてきました。実験なので、もっと小さくて安いものがあれば良かったのだけど。。。



接着剤は指定されていなかったので、この粘着剤を利用します。
片面に薄く塗って、説明書どおりに7分間乾燥させます。

十分な時間放置したあと、剥離紙に貼り付けます。
一応、これで出来上がり。


あっ、防水を忘れた!
この実験が上手くいったら、防水を考えよう。

しばらくしてから、ハサミで剥離紙ごと切出して、剥がしてみました。
ちょっと剥がしにくかったけど、破れたりすることはありませんでした。



そして、ある程度使い込んだ機体を用意します。使い込んだ機体の方が表面の紙質が痛んできているはずなので、実験には最適と思い、準備しました。ただし、万一のことを考えて退役機体を選びました。




この機体胴体と主翼接合部に貼り付けてみます。

こんな感じ。わかりますか?




そして、約2時間後、剥がし作業に入ります。
慎重に慎重に。。。

紙テープの基材厚みがまだ厚かったこと、粘着力が若干高めのようであったことから、若干剥がしにくかったですが、ご覧のとおり、機体自身は傷めずにきれいに剥がすことができました。


実験大成功!

自作紙テープの完成です。


でも、使い勝手を考えると、もう少し薄いほうが良いですね。
4枚おろしかな?


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