あれから、早くも1週間経ってしまいました。
仙台の陸上自衛隊霞目駐屯地で開催された第23回全日本紙飛行機選手権大会決勝の記録です。
今回、結果はダメダメでしたが、とても楽しい遠征でした。
まずは、概要をざっと流します。
その後で、第二部として、真面目な反省会。
【行程概要】
まずは、当日の出発。
今回は、うちの奥さんと二人で出かけました。奥さんの方は、杜の都仙台の観光です。
キャリングケース2個に、自由機を7機、R-590を4機格納しています。
備忘録:このサイズだと新幹線の座席の足元に置くのは難しい。前の席の人が背もたれを倒したら、自分の足が潰れる。
自宅を始発で出発して、7:16発の東北新幹線に乗ります。
車内で朝食。
こういうのって、とっても美味しいんですよね。
普段だったら、朝からこんなに食べないのに。。。
9時半頃には目的地である、霞目飛行場に到着しました。だだっ広いですね。
でも、すごい風が吹き荒れていました。遮るものもないので、ずっと吹きさらしの中の競技になります。
もう、テントは設営されていました。
会場内に設営された選手村に陣を敷きます。
陣を敷きました。
さすが駐屯地での開催。
勝手にウロウロしないように、自衛隊員の方々の監視のもと、競技をします。
隊員の方は総勢40名程度とのこと。手当はなし、だって。
一番小高い所に、監視指揮所が設けられていました。
ここから、各隊員に指示が出ています。
「〇〇方向に紙飛行機が流れて行っています。柵の外に出ないようにしながら飛行機を取りに行ってあげてください。」ってな感じでトランシーバから指示が流れてきていました。
ここは、ヘリコプターの飛行場。東日本大震災の時もこの飛行場から多くの支援のためにヘリが離発着したようです。
今日も、ヘリが飛行します。ヘリの離発着の時は、一時的に紙飛行機禁止になります。
隊員さんと雑談させてもらいました。
後ろのパジェロベースの車両について、いろいろ説明してもらいました。
良く考えられて作られているようです。
なるほど、なるほど。。。
実はこの時には既に、自由機の決勝は終わっており、がっかりしていたのですが、それはまた後で。とりあえず、1日目を終えて、奥さんと合流して美味しいものを食べに行きます。
仙台駅は、なかなかの大きさです。
仙台といえば牛タン。
飛行場からホテルまでのタクシーの運ちゃんに教えてもらったお店に行きました。
やっぱり、サクッという歯ごたえがあって、美味しいね。
タンを予めタレにつけて仕込んでおくそうなんだけど、このタレがお店ごとの秘伝なんだって。
この、ネギポン酢で食べた牛タンは最高!
ワサビを載せて食べます。
サクッ!
ツーン!
ジュワー!
ほわーん!
分かります? おいしさを擬音語と擬態語で表現してみました。
ここから、2日目。
実は2日目に開会式なんですね。私が最も力を入れていた種目は既に終わってしまっていますが。。。
さすが、駐屯地。
自衛隊幹部からもご挨拶頂きました。
この、霞目飛行場の生い立ち、歴史を良く知ることができました。
各メディアには、必ず自衛隊員が監視に付きます。
撮影してはいけない方向があるようです。
競技開始なるも、風は強くなるばかり。
時折、雨も降ってきます。
天候は、曇りですが、時折青空が広がります。
今日も陸自ヘリが離発着します。
こんな大きな飛行場ですが、ヘリは自由に飛ぶのではなく、決まったルートがあるようです。そのルート上を低空で移動します。
曲がり角は、しっかり直角に曲がります。
さすが、きちっとしていますね。
ときどき、こんな感じで綺麗に晴れあがります。
ただ、セキュリティ上、決められた柵の中でしか飛ばせず、ひどい強風のためにほとんど練習をしている人はいません。
画像の遠くの方で、決勝競技をしていますが、強風のため、良く飛ぶ機体はこちらまで飛んできます。
あまりにも風が強いので、子供たちによる凧揚げ大会も始まってしまいました。凧の方が飛行機よりも良く飛んでいる。
参加者の〇山さんの格納庫。
すごくぎっしり上手に詰め込んであります。遠征は大変ですよね。
普段なかなかお会いできない方々とのお話ができるのも、全国大会の楽しみですよね。
ということで、競技はおしましい。
その帰り、またまた牛タンを食べました。
左が味噌タン、右が塩タン。
牛タンにはどこも麦飯が付いてきます。
麦飯である理由は、戦後の食糧難に遡るようです。
後日、仙台のスタッフの方から新聞に移ったワタクシの姿を送ってもらえました。
ありがとうございました。
こんなことなら、もう少しスタイリッシュな恰好をしておけばよかった。
【反省会】
第二部です。自由機ハンドランチ結果の反省会です。
ワタクシ的には、こちらが本番。
とにかく、強風に悩まされました。決勝本番まで練習は1投もしませんでした。ぶっつけ本番でした。
でも、他の競技者の方々もほぼ条件は同じ。チョッとした違いを言うと、中ぐらいのパワーで投げて、返りの感じだけをつかむことができるような投げ方をする人は少し練習になっていました。ワタクシの場合、中ぐらいのパワーで投げるとテンプラになってしまい、墜落させることが多いので、本番用の機体では怖くて出来ませんでした。シャドートレーニングばかり。なので、とても寒い中ではありましたが、肩はしっかり温まった状態で競技開始に臨むことができました。
強風は続きます。ただ、周囲に高い建物があるわけではないので、うまく上空で返せれば、それなりの滑空が期待できます。つまり確実に返せるかどうかが勝負を分けるような気がします。
そして1投目。
最近実施している小走り投法。全体の力が抜けて、良いリリースができるような感じがしています。そして、それを実践。
トコトコトコ、ステップ、ブワーン!
いい感じを人差し指に残して、機体はリリースされました。
が、
左に巻き込みながら宙返り気味の上昇。返った時点での高度は約10m。
失投でした。
リリース時の右バンク角がほとんど無かったような気がします。また、後から思うと、その時、風は正面よりもほんの少し右側から来ていたような気がします。
結果、15秒。
最近の練習では、ほとんど20秒を下回ったことがないのに、なんで本番で出しちゃうんだろう。がっかり。
2投目。
気持ちの切り替えが重要。
あと4投すべてMAXをだせば、十分勝機はある。
トコトコトコ、ステップ、ブワーン!
今度は上手くいきました。
ただ、サーマルに恵まれず、スルスルと降りてきてしまいました。
結果、30秒。
40秒は欲しかったのだが、まだチャンスは残っている。
3投目。
今のリリースの感じを忘れないように。
トコトコトコ、ステップ、ブワーン!
今度も上手くいきました。
が、頂点でかえらない。
飛行方向と機軸方向が合っていない状態でほぼ背面状態が続き、そのまま地上に突き刺さりました。
なんで?
なにがあったの?
突風に煽られたという感じではないのですが、上昇中の主翼下面にあたる風が機体の姿勢を変に崩した感じでバランスしてしまった感じです。
結果、5秒。
終わった。。。
おまけに、機体は大破。
この時点で、勝利の女神様はワタクシのところから去って行ってしまいました。
何が悪かったのか、イマイチわからない状態で残りの2投を行うのは気持ちの上でもキツイ。
ランチング自体は問題なかったので、頭の中がグルグル回りだしました。
4投目、5投目。
5投目でちょっとヒントが掴めました。3投目はバンク角と左ロール力が微妙に足りなかったような気がします。
4投目は機体を変えて、リリース時のバンク角をちょっとだけ大きくしてみた結果、素直に右に流れました。それでも、29秒。
もっと伸びてほしかったけど、大失敗じゃない。
そして5投目。
この時点ではすでに競技をやっていることを忘れてしまっている状態。そのかわり、自由な気分で飛ばすことができました。今まで競技中にラダーを調整することはワタクシの心の中で禁止していたのですが、この時はチョッとだけ、左旋回気味にいじってみました。
チョッとだけ。
この5投目が一番安心できた返り動作でした(高度はイマイチでしたが)。
結果、29秒。
左への巻き込み気味に上昇させたので、途中で姿勢不定になることもなく、定常滑空にスムーズに移行できた感じです。
総合結果は10位。
ダメダメでした。
まっ、こんなこともあるさ。
と、自分を慰めながらも、強風時のランチング方法を少し研究して行こうと心に誓った大会でした。とにかく大きな失敗をしない投げ方を身に着けたい。
で、どうする?
こんにちは
返信削除大会での様子を詳しく知ることができ、たいへん興味深く読ませていただきました。
強風時のランチ・・・難しいですよねぇ。
強風時に普通に投げると機体が押されて頂点に行く前に宙返りして、高度は出ないしうまくカエらないのでタイムは伸びないのは当然ですよね。 万博の例会に来られている達人の方々を見ていると皆さん強風をものともしない投げ方を工夫されています。
ひとつめは急角度の上昇軌道で頂点まで機体を投げ上げる方法。
急角度で上昇する機体は風で後方に流されても到達高度はあまり損なわれないようです。
ふたつめは風の強さに応じて水平尾翼のダウンの量と投げる角度を巧みに変え、向い風をむしろ利用して機体を高高度で滑空に入れる方法。
私は後者のタイプを目指したいのですが、風が弱い時でさえ、軌道が安定しない+ランチ速度が遅い=低調な記録の連続 となっています。
私よりも年上の方々が野球投げでガンガン投げているのを見ると、まだまだオーバースローをあきらめたらアカンなあ、と感じています。